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寡占化の先に

Dec 24, 2009

今回長いです(笑)。
「伊藤忠がユニーと資本提携」、
「ファミリーマートがampm買収」
などの最近のニュースに限らず、 アパレル・オモチャ業界・子供服業界などなど・・
ほとんどの小売り業界の寡占化は加速する一方ですが、
一体この先に何があるのでしょうか?
生活の中の実感と違って、欧米との比較を数字から見ると、
実は、まだ日本はそれほど寡占化が進んでいません。
英国は2005年で、
食品チェーンストア上位8社による市場占有率は90.0%、
上位4社だけで76.0%だそうです。 t02200132_0460027610318012908 日本は2002年ですが
総合スーパー部門の市場占有率は、
上位8社で65.7%、 上位4社で42.9%だそうです。
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今でもすでに、寡占化がすごく進んでいる実感を持っているのに、
当然ながら更に進むことが予測されます。
そうなった時に、おそらく紋切り型で語られるのが、
「大手流通の進出が商店街を壊滅させてしまった」、
「コンビニが日本人の生活スタイルを寂しいものにしてしまう」
「寡占化する流通企業」=「悪」だという論調が繰り返される。

しかし、その論調にはどこにもブレークスルーがないことに、
そろそろ皆が気付くべきでは?と個人的には思います。
すでにインフラ化してしまっているともいえる大手流通を排除し、
過去に戻ることは現実的に不可能ですし、 商店街を昔の形で蘇らせることも
不可能なことは、誰もが気付いてはいる。

もはや、大手流通のインフラを自明のものとして、 その土台の上で、
生活を充実させたり、地域のコミュニティを 活性化する策を生み出すことが、
リアルに前向きな姿勢なのでは? と思います。

「A-Zスーパーセンター」という鹿児島の24時間スーパーセンターが
あるのですが、 過疎地とも呼べる場所で、周辺住民の生活を
唯一支える店になっていることが、 以前話題になりました。
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公共バスが廃止された路線に済む高齢者の方のために、
片道100円の送迎バスを運行したり、 高齢の方が、
家にいるのは寂しいからと一日中店内にいらしたり。
もしこの店がなければ、一日1人で家にいたかもしれない方達が、
人が大勢いる空間にいられることだけでも、嬉しいと語る。。。

地方では欠かせない車を、可能な限りの合理化で安い中古車として販売したり、
地方でも多い、共働き夫婦のために深夜営業で様々なものが購入できたり、
定年を設けず、60代以上の高齢の従業員がいたりと。。。

本来、行政が取り組むべきことでは?と思えるようなことを、
地方の1スーパーセンターチェーンが行っている。
もう今の財政状況では、行政にはできないでしょうけど・・・。

穿った見方をすれば、一企業の提供するサービスで限定されてしまい、
偏った状況で良くないという人もいるかもしれませんが、
僕はこういった方向性を探ることを受け入れることが、
これからのコミュニティの活性化のブレークスルーの唯一の方法なのでは?
と思うことがあります。

話が長くなりましたが、 「過去を懐かしみ、現状を憂う(うれう)」のではなく、
「善悪を論じてばかりでなく、現状を受け入れて、前向きに活用する」しか、
僕らの生活に何もプラスを生み出さないのでは? と思った昨今でした。

建つんです500

Dec 14, 2009

「建つんです500」という、500万円で建つ家。
熊本の住宅メーカーの商品。 ネーミングもスゴイ。
東京の中心部で建てたら、土地5000万 + 上物500万とか
訳の分からない事になりそう(笑)。 o0275019810306573507 LINK

Delfonics 竹田さんインタビュー

Dec 12, 2009

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ファミマ!! WEBSITEのインタビュー記事で、
Delfonics(デザイン文具メーカー)の竹田さんが
ブランド開発当時の話をされています。

私も「Nさん」と言う名前(笑)で話題に上げてもらってます。

チェーンストアの常識と、こだわりのデザイン文具メーカーの常識の違いなど、
とても熱いお話です。

https://www.famima.jp/voice/

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フリーマガジン「カフェボン」創刊。
発行:10月20日(年4回発行予定)
編集・発行:エイ出版社
都内TSUTAYA、ジョージズ、シボネ、
WIRED CAFEなどのカフェで配布

↑ いちよ、Royal Garden Cafeのページに僕も出てます。

TSUTAYA 恵比寿GPオフィス店

Oct 27, 2009

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恵比寿GPのオフィス向けTSUTAYAがオープンしてました。
実はタッチパネルで借りるDVDよりも、書籍の品揃えが気になっていたのですが、
比較的スタンダードな雑誌と新刊で占められていました。

今後の動向が気になりますね。

Public Wedding

Oct 23, 2009

1 招待状と共に、ピクニックセットが送られてきました。
さすがに外ですから、てるてる坊主で参加者全員で「晴れ」を祈ります(笑)。
2 後日談で雨が降ったらどうしようという・・・
尋常じゃないプレッシャーで体調崩したそうです(笑)。
各テーブル?シート?にはいろいろな食材と飲み物が入ったバスケットが。

3 入刀するケーキはこんな感じ。”土”ではありません。
4 決して”土”ではないです(笑)
5 かれらは、学生のときから、都市空間をもっと自由に使って生活することをテーマに、
様々な作品を生み出してきたクリエイターユニット mi-ri meterの2人なのですが、 結婚式も公園。
スゴイ。
都内の公園も昔よりは少しづつ変わってきてますが、 もっといろいろな使われ方があっても、いいなぁと改めて気付かせてくれました。
それと、もし公園の中にリーズナブルで心地よいカフェがあれば、 本当に地域の人にとって憩いの場になるのにとも思いますね。 結構、古い売店のようなもので、ソフトクリーム売ってるみたいなのはありますが・・・。
いずれにせよ。本当に楽しい時間を過ごせました。外で食事って、特別の快感がありますよね。
6 これからも魅力的な作品を創り出し続けて欲しいと思います。 末永くお幸せに!!
7 ちなみに彼らの有名な作品はコレ↓ MADRIX (レジャーシート)
8 LITE LITE(紙でできたLED懐中電灯)
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恵比寿GPという場所

Oct 14, 2009

恵比寿GPと言えば、ファミマ!!ですが(笑)。

個人的にとても縁があります。

もう6年前になりますが、以前いた会社の仕事で、
GP内の恵比寿ガーデンホールを運営している方と知り合い、
新しいコンビニエンスの企画を当時のサッポロビールさんに紹介でき、
ファミマ!!業態のフラッグシップとなるお店を、
ファミリーマートの方々と恵比寿GPに実現できたこと。

また、そのファミマ!!という業態を、どうして企画することが
出来たかというと、恵比寿GPに本社があるCCCさんの店舗
TTR(Tsutaya Tokyo Roppongi)を見た衝撃も、
ある意味発端でした。
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小売りのチェーンストアにも、今でこそデザインというものが、
様々な形で有効に導入されてきていますが、当時はチェーンストアの店舗で、
これほどスマートで心地よいデザインを施されたものは皆無でした。

またデザインのみでなく、書籍のMDもカルチャーの分野での
カテゴリー分けするなど、非常に挑戦的。

「コーヒーを片手に本を選べる」という、
来店客の店内での過ごし方を演出するためのスターバックスの併設。
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どれをとっても、当時の僕にとってはショッキングでした。
MD・オペレーション・店舗デザイン・グラフィックデザインが
一体となって、TSUTAYAの理想像を生み出している。

メンバーもccc増田社長・角田さん・石川次郎さん・幅允孝さん・佐藤可士和さん
入川さん・窪田さん・・・・そうそうたるメンバー! (大変そう・・・笑)

それまで、僕が浜研(浜野商品研究所)に憧れながら漠然と考えていた、
「日常生活に対する商業のクオリティーを高める」という理想や、
総合的なプロジェクト開発の仕方が、唐突に目の前に現れて、
もの凄いジェラシー(笑)を感じたのを覚えています。

その経験が、コンビニエンス業態をMD・オペ・デザインを一体で、
立地に合わせて企画していく自信にもなりました。

そして巡り巡って、Tsutayaの新業態の超小型店が、
ファミマ!!恵比寿GP店との共同区画に10月27日に開店します。

レンタル「TSUTAYA」のCCC、面積10分の1の店展開

いろいろなことが、繋がるモノですね。

面積1/10で、所蔵できるDVDの量はほとんど変わらないそうです。(スゴイ!!)
オフィスビルの中で、どのような結果を生み出すか楽しみですね。

そして巡り巡って、Tsutayaの新業態の超小型店が、
ファミマ!!恵比寿GP店との共同区画に10月27日に開店します。

アークヒルズカフェ ディナートレーニング

Sep 24, 2009

昨日はディナーのトレーニングのお手伝いへ。
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立ち飲み席もあります。

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いろいろなスターター達。これうまいです

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来週、月曜に正式オープンですから、現場は緊張感みなぎってます。
オープンが楽しみですね!

人を見て、人に聞く【その2】

Sep 16, 2009

続きで、、、客観的に街・人を見て調査するのと同時に、 実際の人の声を聞くことも不可欠です。
以前のロイヤルガーデンカフェの開発途中にも、 近隣のオフィスで働いている方々に 何度も
ヒアリングをしたのですが、 伊藤忠本社の方と、日本オラクル本社の方では、
ランチに対する金額意識が全く違って驚きでした。

平均年収は、どちらも同程度の高給取りの方々ですが、 1人1人の個人差はありますが、 伊藤忠の方々は1000円がリミット、 オラクルの方は1400円ぐらいかなぁ~と。
具体的には、オラクルさんは以前の本社の近くには、 高いランチしかなかったということや、 給料・契約形態の違いによる可処分所得の差や、 扶養家族の有無などから、金銭感覚の違い が出てくるんでしょうけど。

やはり、現地を見てるだけでも分からないですし、 人に聞くだけでも分かりませんので、複数の方法で多面的に、 お客様像を捕まえていく必要があります。
当然、自意識の中の生活者意識や、蓄積している情報を掘り下げていって、 アイデアを生み、それを形にして新しい価値を提供しようとする事も大事ですが、 こと街中で、日常生活に深く関わろうとする業態・場を提供するためには、 そのアイデアをコケさせない(笑)ためにも、大事な地道な行動だと思います。
一方で、広域から人を招く業態を目指す場合は、当然、別の手法が必要になります。 (アウトレットモールや、ウェディング施設を作るのに、 すぐ近くの住民ばかり調べても意味ないですし。)
店舗を開発する人達はぜひ行ったほうがいいと思います。

いろいろな職業の方や、美しい女性と出会える機会にもなりますし(笑)

人を見て、人に聞く【その1】

Sep 15, 2009

アークヒルズカフェもそうですが、
僕らは店・商業施設を開発する際に、実際に何度も現場に足を運びます。
平日の朝~夜。休日の朝~夜。街によっては深夜・早朝も。

そこで何を見るかというと、通行量による歩留まりがどうこう?というよりも、
どのような生活意識・価値観(つまりはライフスタイル)を持った人達が、
その土地で活動しているのか?を把握するためです。

例えば、夕方のスーパーの前に立って観察しているだけで、 いろいろなおばちゃん(笑)からでも、 様々な街のライフスタイルの情報が読み取れます。
1人か複数客が多いか、客同士の会話があるかないか、 外出を意識した服装なのか、
家着のようなトレーナーなのか? またそのブランドは? etc . . .
から、 生活意識から街のコミュニティの成熟度までを把握します。
 
「東京の街だったら、だいたい分かるじゃない。」
という方もいますが、 実は全然分かっていないものです。
僕は以前、西麻布の会社に5年勤めていたのに、 あるプロジェクトのために一日中、西麻布の交差点に立っていると、 こんな人達いたっけ? と思うようなタイプの人達と次々と遭遇します。
人は自分が働いている、生活している土地に詳しいと思いがちですが、 活動の範囲・時間帯が、割とパターン化していることが多くて、 見えていない側面が本当に多いのだなぁと。 (早退した帰り道は違う風景に見えるように)
インターネットや、データベースの発達で、 定量的な数値(行政が発表しているようなモノ)は、 比較的手に入りやすい状況になっていますが、 街の情報はやはりその街に自分が立たないと分かりません。

どれだけGoogleのストリートビューが発達しようとも、 流れゆく人々の様子や、競合店の味・雰囲気を把握することはできませんし。 (そのうちできるようになるかも? Google恐るべしですから。)
こんなことならgoogleでも(笑)。

アークヒルズカフェ

Sep 14, 2009

明日が引渡です。
掃除に励む、窪田事務所の関田君と本田さん

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あっ、ここでも。

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オープンまでもう少しです。
引渡が終われば、これからホール・キッチンのトレーニングに入ります。

やっと店が息づき始めますね。

いたるところに幸運の豚が。。。

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