Case Studiesケーススタディ
ENEN
家庭向け家具の製造・販売を行う新規事業を、ブランド開発の基本構想段階からサポートし、総合的なブランド開発およびECサイトデザイン、店舗デザインを担当致しました。
店舗用什器の生産背景・ノウハウを活かし、新たな市場を獲得する新規事業
ENENの親会社「株式会社店研創意」がこれまでの企業活動で培った什器の生産背景や商品づくりのノウハウを活かした家庭用家具の製造・販売を通じて、BtoCによる新たな市場を開拓する為の新規事業です。
株式会社店研創意は会員数60万人以上の店舗向け家具・什器・備品を製造販売するストア・エキスプレス事業と、4万件超の実績を有する店舗設計・施工事業を核とした創業50年超の企業です。
先行する競合他社に対抗できるブランドの優位性創出
一般の家庭向け家具業界は、低価格で圧倒的なシェアを持つ大手企業から、ミドルレンジの価格帯で層の厚い国内ブランド、またD2CやEC専業のブランドまで、多くのブランドが先行しており、新たな市場を獲得する上でどのような商品の優位性を確保できるか、またどのようなターゲットを設定するかが事業成功の鍵となる為、そのブランド戦略策定の部分からサポートを行いました。
マーケティングから建築計画、MD(テナント)および導入機能の計画、ブランディングまで、施設開発を全面的にサポートさせていただきました。
■ 購入の中心となる顧客層の特性を把握するマーケットリサーチを実施
まずは、顧客の中心となる属性を特定する為、統計データや公開アンケート等を用いて主に「家具を購入する層」や「購入シーン」、「ライフスタイル」の把握を行いました。このリサーチを通じて、顧客層の共通理解をすすめ、商品開発・ECサイトの構築・店舗開発の方向性を定めました。
■ 企業の背景を活かし、リサーチ結果も踏まえたブランドコンセプト・方針を策定
店研創意様の製品生産背景を活かした「満足度の高い価格」を基本として、多様なニーズに応える為に、店舗什器の製造ノウハウを活かした「モジュール化したパーツによる家具づくり」を行う方針をご提案しました。これまでのものづくりの考え方・企業DNAとの親和性も高く、展開しやすさも考慮したものです。
また、顧客層を拡大する為に、幅広いテイストのインテリアにもコーディネート出来るベーシックなデザインの家具づくりの方針をご提案しました。
■ EC主体の事業におけるサポートストアとしての役割を踏まえ、店舗開発をサポート
主要なマーケットである都市部を中心に、家具・インテリアショップが集中するエリアを優先的に、お客様が来店しやすいエリアへ出店する戦略で競合分析を実施。段階的な出店となる為、店舗フォーマットごとの特性・役割を踏まえ、今後の常設店・ポップアップ店の出店方針も整理しました。
また、不動産デベロッパー様・物件オーナー様向けの事業提案書を制作し、デベロッパーのご紹介・商談同行など、物件探しのサポートを行いました。
■ ECでの購入をサポートするショールーム型店舗の店づくり
ブランドの特徴である「モジュール化した共通パーツの組合せによる豊富なデザインの家具をどう見せるか、また、ECサイトでの購入をサポートするリアル店舗のあり方を考えた店づくりを行いました。
[ 設計(レイアウト・什器検討) ]
陳列する商品や店舗での実際のオペレーションを踏まえ、店内のレイアウトや什器形状・機能を検討しました。
特にこの店舗では、ECで購入を検討する方をサポートする目的で“体験”を重視し、形状・素材・色など豊富な組合せから選べるテーブルで実際に天板と脚の組合せを試せる什器や、ミニチュア家具を用いて操作するVR配置シミュレーターや、ECサイトの商品ページに直結する商品説明カードのクリッピングウォール等、様々な機能もある為、細かな設計の調整を行いました。
[ デザイン検討 ]
陳列される商品が多く、それぞれの家具の素材感や色も様々で、体験機能も含め情報量の多い店舗でした。そこで、商品が引き立つように、極力シンプルなデザインで全体をまとめました。また、情報発信の拠点でもある為、たまたま歩いていた方もふらっと気軽に立ち寄っていただけるよう、明るく心地良い雰囲気が感じられるようなデザインを構築しました。
■ 多様な手法・媒体を組み合わせたプロモーション・PRの進め方を検討
主な販路がECであることを踏まえ、デジタルメディアを核としながらも、家具という実際に商品に触れる機会が購入決定に重要な商材である為、多様な情報発信の手法・媒体を組み合わせ、ターゲット層とのタッチポイントづくりに向けた進め方を検討しました。実際にクラウドファンディングを活用したプレローンチを行い、ティザーサイトの公開、プレスリリース発信も組み合わせ、ブランドローンチに向けて事前に話題を集める情報発信を実施しました。
■ ブランドのメッセージを伝えるブランド名・ロゴマークの開発
ブランドステートメント「気軽に家具を楽しむライフスタイルを創造する」を表現するロゴマークとして、お客様と家具をつなぐ「縁」、メンテナンスして使い続ける循環型の製造販売をイメージした「円」をキーワードに「ENEN(エネン)」というブランド名を開発。またオリジナルの基本パーツの組合せからなるモジュラー家具のシリーズ名「KUUM(クーム)」を開発しました。
ロゴデザインは、お客様が自分好みの空間・カタチを創り出していく様子を、積み木・間取りを模した形状で表現しシンボル化しました。
■ 商品や取り組み、ブランドの特徴を明快に伝達するWEBサイトの制作
ECサイトでの家具購入におけるユーザビリティや伝えたい情報を明快に訴求するシンプルな構成で制作しました。また豊富なカラー展開が特徴であるENENの商品が引き立つよう、イラストレーションやカラーリングにおいてもブランドのテイストを考慮しデザインしております。
[ Web Design : ECサイト ] デザイン
ENENの中心商品であるモジュラー家具の特徴説明から、デジタルツールを活用した商品体験の場となるバーチャルシミュレーションやバーチャルストア等の紹介など、多様な情報をわかりやすく伝える為にシンプルな構成を採用しました。また、ユーザーが迷わずに知りたい商品ページへ誘導出来るよう、導線設計を心がけています。カラーリングやイラストレーションなど、アクセントとなる要素はブランドイメージに沿ってデザインしています。
[ Web Design : ティザーサイト ] デザイン
ECサイト公開までの情報発信の為、シングルページサイトを構築。ブランドの考え方や家具の特徴、商品ラインナップ、デジタルの取り組み等を、掲載しました。写真素材はインテリアのスタイリングから撮影までおこない(一部を除く)、イラストの制作も担当しています。
[ Web Design : ルームコーディネートCG ] 仮想レイアウト作成・インテリアデザイン・CG作成
家具が実際に使われるシーンをイメージしていただけるよう、ENENの家具を使ったCGを制作しました。4つのテイスト(Nordic Mix / Natural / Modern / Steel&Material)に合わせた仮想の空間デザインとインテリアコーディネートを行い、クライアントからの要望である“理想の部屋づくり”を想起させるルームコーディネートを表現しました。
[ Web Design : バーチャルストア ] デザイン
バーチャルストアは「オンラインだからこそ可能な購入体験の提供」を目指し、オンライン上の仮想店舗において商品陳列や家具のコーディネート画像を、没入感のあるパノラマ画像で体験出来るサービスです。弊社では構成企画よろび表示コンテンツとUIをデザインしました。
スマートフォンからのアクセスも多い為、PCでもスマートフォンでも快適に操作出来るよう画面設計・デザインを行いました。
■ リアルの店舗ならではの情報・商品体験を提供するサポートストアのデザイン・設計
リアルの店舗ならではの体験を重視し、座り心地や素材感、サイズ感などの確認から、様々なシミュレーターや原寸での3D表示まで、ECでの購入をサポートする多様な機能を提供する店舗です。
■ 店舗用告知ツール・アプリケーションデザイン+動画制作
印刷物・用度品のディティールにいたるまでブランドのテイストを展開するデザインを行い、WEBサイト・店舗デザインも含め顧客とのタッチポイントをトータルにデザインすることで一貫したブランド表現を実現しました。
また、ECサイト・店舗サイネージ用にイメージ動画・サービス説明動画を制作しています。
EC SITE TOP MOVIE
3D ROOM MOVIE
AR CAMERA MOVIE