最近、僕らの本を作ろうとしていますので、ついでに頭でっかちな話を(笑)。
僕らは、飲食・物販店の新業態の開発や、商業施設の総合的なプロデュースを行う仕事を
中心に活動しているのですが、 カーリングは同じような構造だなぁと思います。
企画とはプロジェクトのスタート時には最も重要で、 カーリングで言えば、
「どの方向」に、「どの強さ」で、「どんな回転で」 どこに到達させるかを決めること。
これはプロジェクトが、ある企画をベースにスタートしてからでは、
大きな方向修正はできないことも似ています。
そして、企画をスタートした(ストーンを投げた)
後に具体化する仕事をする人が加わってきます。
建築家や、MD(マーチャンダイジング)プランナー、
グラフィックデザイナー、 運営の仕組みづくりをする人、施工者、などなど。
投げられた企画の大きな方向性を、それぞれの技術(ほうき?)で
企画(ストーンの到達目標点)を達成するために尽力する。
それを間違いの無いように声を欠けるのが、
プロジェクトマネージャー(コーチ?)でしょうか。
もっと言うと、カーリングで10エンドを行ってトータルで勝つことは、
プロジェクト単位の成否でなく、経営における成功とも言えるのかな?とか。
下手な図にするとこんなイメージでしょうか(笑)
実際の仕事の場面では、プロデューサー・企画者の役割を、 力のあるデザイナーや
建築家が兼務することもあるので、 単純にこうではないですが、
大枠のイメージはこのような構造かと思います。
企画・プロデューサーの役目で難しいところは、
投じた企画と到着点に必ずブレが生じるところです。
そこが、プロデュース=わかりにくい仕事(?)
という見方につながる場合がある。 宿命でもありますが。
現実の参加メンバー(クライアントも含む)の力と比して、
強すぎる企画(現実離れ)もうまく行きませんし、 かと言って最初から弱すぎる
(現実的すぎる・結果が容易に予測できる)企画でも、 望んだ結果には到達できない。
今までの経験上ですと、120点を目指して、実際には90点に仕上げられるように
できるプロジェクトがうまく行くと思います。
ただ、プロデューサーやプロジェクトマネージャーは、
参加メンバーには、目標の120点を常に目指させることが必要です。
(100点を目標にすると、70点ぐらいで収まってしまう)
いろいろな条件で、120を目指して、本当に120になってしまうこともあります。
往々にしてその場合は、クライアントの熱意が素晴らしい場合です。
当たり前ですね。
関係ないですが、最後に投げるスキップの目黒さん評価が、
ボクの友人の間では高いです。
あの安定感はいい奥さんになりそうだと(笑)。