そういえば、、本日カフェボンの2号が出ました。
都内の主要なTSUTAYA、シボネ、 Royal Garden Cafe、Cafe Shakey’s、ARK HiLLS CAFE、
その他都内のカフェで頒布されています。
小生も名古屋の喫茶店文化について、書かせて貰ってます。
「名古屋喫茶=真のサードプレイス」という題で(笑)
最近、僕らの本を作ろうとしていますので、ついでに頭でっかちな話を(笑)。
僕らは、飲食・物販店の新業態の開発や、商業施設の総合的なプロデュースを行う仕事を
中心に活動しているのですが、 カーリングは同じような構造だなぁと思います。
企画とはプロジェクトのスタート時には最も重要で、 カーリングで言えば、
「どの方向」に、「どの強さ」で、「どんな回転で」 どこに到達させるかを決めること。
これはプロジェクトが、ある企画をベースにスタートしてからでは、
大きな方向修正はできないことも似ています。
そして、企画をスタートした(ストーンを投げた)
後に具体化する仕事をする人が加わってきます。
建築家や、MD(マーチャンダイジング)プランナー、
グラフィックデザイナー、 運営の仕組みづくりをする人、施工者、などなど。
投げられた企画の大きな方向性を、それぞれの技術(ほうき?)で
企画(ストーンの到達目標点)を達成するために尽力する。
それを間違いの無いように声を欠けるのが、
プロジェクトマネージャー(コーチ?)でしょうか。
もっと言うと、カーリングで10エンドを行ってトータルで勝つことは、
プロジェクト単位の成否でなく、経営における成功とも言えるのかな?とか。
下手な図にするとこんなイメージでしょうか(笑)
実際の仕事の場面では、プロデューサー・企画者の役割を、 力のあるデザイナーや
建築家が兼務することもあるので、 単純にこうではないですが、
大枠のイメージはこのような構造かと思います。
企画・プロデューサーの役目で難しいところは、
投じた企画と到着点に必ずブレが生じるところです。
そこが、プロデュース=わかりにくい仕事(?)
という見方につながる場合がある。 宿命でもありますが。
現実の参加メンバー(クライアントも含む)の力と比して、
強すぎる企画(現実離れ)もうまく行きませんし、 かと言って最初から弱すぎる
(現実的すぎる・結果が容易に予測できる)企画でも、 望んだ結果には到達できない。
今までの経験上ですと、120点を目指して、実際には90点に仕上げられるように
できるプロジェクトがうまく行くと思います。
ただ、プロデューサーやプロジェクトマネージャーは、
参加メンバーには、目標の120点を常に目指させることが必要です。
(100点を目標にすると、70点ぐらいで収まってしまう)
いろいろな条件で、120を目指して、本当に120になってしまうこともあります。
往々にしてその場合は、クライアントの熱意が素晴らしい場合です。
当たり前ですね。
関係ないですが、最後に投げるスキップの目黒さん評価が、
ボクの友人の間では高いです。
あの安定感はいい奥さんになりそうだと(笑)。
Royal Garden Cafeに打合せを兼ねたランチに行きました。
1Fも2Fも満席です。
自分が関わった店が満席になっている風景って、仕事冥利につきますねぇ。
オープンしてからもう1年経っているので、
企画・立ち上げに参加した僕たちよりも、
実際は運営されている方々の絶え間ない努力のおかげですが(笑)。
午後からは、一流芸能人(?)の方達の番組(グータン~)
の撮影で使用されて、 3月に放映されるそうです。
実は、RGCの2号店も春に渋谷にオープンするので、
そちらも外苑前と同じように喜ばれる店にしたいですね。
今回は短めに(笑)。。。
物販は非常に寡占化が進んでいますが、飲食はどうでしょうか?
最近とある仕事でいろいろと数字を集めておりまして、
パラパラ見てるとなかなか面白い事が発見できます。
店舗数ですが、H18の企業統計によると、 カフェ(喫茶店)の場合は、
6万8,589店。上位10社の合計がおおよそ4000店。 大体 6%程度にしかならない!
物販に近い業態とも言える、ファーストフード(ハンバーガーなど)の店舗数は2万5,616店。
それに対して、上位10社の合計が、おおよそ1万店。 それでも39%。
飲食の世界は、大きな企業とはいえども、
物販を中心とした大手流通の規模とは、大きく異なることが分かります。
強引に、代表的な企業の比較でいくと、 CVS最大のセブンイレブンが12,298店に対し、
カフェ最大のドトールが、1,119店 ほぼ10倍。
さらに強引な比較でいくと、 CVS 9位のポプラ705店に対し、
カフェ2位のスターバックスは842店。 意外(?)な近似。
シャノアールってそこら中にあるなぁ~と思っても、218店。
名前が近似する(笑)ルノアールにいたっては112店。
意外と少ない。 あらためて、数字を見てみるのも面白いですね。
こういった、飲食と物販チェーン違いの意味は・・・長くなるのでまたにします(笑)
※店舗数はリアルタイムのものでないので、若干の誤差はあります。
今回長いです(笑)。
「伊藤忠がユニーと資本提携」、
「ファミリーマートがampm買収」
などの最近のニュースに限らず、 アパレル・オモチャ業界・子供服業界などなど・・
ほとんどの小売り業界の寡占化は加速する一方ですが、
一体この先に何があるのでしょうか?
生活の中の実感と違って、欧米との比較を数字から見ると、
実は、まだ日本はそれほど寡占化が進んでいません。
英国は2005年で、
食品チェーンストア上位8社による市場占有率は90.0%、
上位4社だけで76.0%だそうです。 日本は2002年ですが
総合スーパー部門の市場占有率は、
上位8社で65.7%、 上位4社で42.9%だそうです。
今でもすでに、寡占化がすごく進んでいる実感を持っているのに、
当然ながら更に進むことが予測されます。
そうなった時に、おそらく紋切り型で語られるのが、
「大手流通の進出が商店街を壊滅させてしまった」、
「コンビニが日本人の生活スタイルを寂しいものにしてしまう」
「寡占化する流通企業」=「悪」だという論調が繰り返される。
しかし、その論調にはどこにもブレークスルーがないことに、
そろそろ皆が気付くべきでは?と個人的には思います。
すでにインフラ化してしまっているともいえる大手流通を排除し、
過去に戻ることは現実的に不可能ですし、 商店街を昔の形で蘇らせることも
不可能なことは、誰もが気付いてはいる。
もはや、大手流通のインフラを自明のものとして、 その土台の上で、
生活を充実させたり、地域のコミュニティを 活性化する策を生み出すことが、
リアルに前向きな姿勢なのでは? と思います。
「A-Zスーパーセンター」という鹿児島の24時間スーパーセンターが
あるのですが、 過疎地とも呼べる場所で、周辺住民の生活を
唯一支える店になっていることが、 以前話題になりました。
公共バスが廃止された路線に済む高齢者の方のために、
片道100円の送迎バスを運行したり、 高齢の方が、
家にいるのは寂しいからと一日中店内にいらしたり。
もしこの店がなければ、一日1人で家にいたかもしれない方達が、
人が大勢いる空間にいられることだけでも、嬉しいと語る。。。
地方では欠かせない車を、可能な限りの合理化で安い中古車として販売したり、
地方でも多い、共働き夫婦のために深夜営業で様々なものが購入できたり、
定年を設けず、60代以上の高齢の従業員がいたりと。。。
本来、行政が取り組むべきことでは?と思えるようなことを、
地方の1スーパーセンターチェーンが行っている。
もう今の財政状況では、行政にはできないでしょうけど・・・。
穿った見方をすれば、一企業の提供するサービスで限定されてしまい、
偏った状況で良くないという人もいるかもしれませんが、
僕はこういった方向性を探ることを受け入れることが、
これからのコミュニティの活性化のブレークスルーの唯一の方法なのでは?
と思うことがあります。
話が長くなりましたが、 「過去を懐かしみ、現状を憂う(うれう)」のではなく、
「善悪を論じてばかりでなく、現状を受け入れて、前向きに活用する」しか、
僕らの生活に何もプラスを生み出さないのでは? と思った昨今でした。
「建つんです500」という、500万円で建つ家。
熊本の住宅メーカーの商品。 ネーミングもスゴイ。
東京の中心部で建てたら、土地5000万 + 上物500万とか
訳の分からない事になりそう(笑)。 LINK
ファミマ!! WEBSITEのインタビュー記事で、
Delfonics(デザイン文具メーカー)の竹田さんが
ブランド開発当時の話をされています。
私も「Nさん」と言う名前(笑)で話題に上げてもらってます。
チェーンストアの常識と、こだわりのデザイン文具メーカーの常識の違いなど、
とても熱いお話です。
https://www.famima.jp/voice/
フリーマガジン「カフェボン」創刊。
発行:10月20日(年4回発行予定)
編集・発行:エイ出版社
都内TSUTAYA、ジョージズ、シボネ、
WIRED CAFEなどのカフェで配布
↑ いちよ、Royal Garden Cafeのページに僕も出てます。
恵比寿GPのオフィス向けTSUTAYAがオープンしてました。
実はタッチパネルで借りるDVDよりも、書籍の品揃えが気になっていたのですが、
比較的スタンダードな雑誌と新刊で占められていました。
今後の動向が気になりますね。