LSI 企画プロデュースの考え方 その6

May 30, 2011 LSI info IDEA LSI info. NEWS

rgc_exterior ▲ Royal Garden Cafe 青山、関係者の皆様全てが団結して進められた素晴らしい仕事でした。

「体制の考え方」

私たちは企画を実施に移らせるときに、プロジェクトを進捗する体制をまず整えます。
おおよそプロデューサー・ディレクター・スタッフという構成です。

プロジェクトの内容によりメンバー構成は変わるのですが、 できるだけ最小単位で密なコミュニケーションを図れる体制を前提としています。 よって、一人二役、一人三役と、一人の人間が複数の仕事を平行して進めている形になります。 僕らが位置づけるディレクターというものは、指図をする人という意味ではなく、 プレゼン資料を作ったり、デザイン作業として手を動かすこともしながら、 その担当分野に責任を持つ人という位置づけです。 またそれぞれの主軸となるタスク(やるべき仕事)は決めているのですが、 そのつなぎの部分をどうするか?ということが、新業態など、 今目の前に存在しないものを作り出すときに、最も大事になってきます。 細かな話で言えば、店舗のサインはグラフィックデザイナーがどこまでデザインして、 どの時点で設計者に繋ぐか? メニュー価格は誰が主導権を持って誰が決定するか? トラブルが起こったときの対処は誰が行うか?etc 。。。

オープンや発売開始などプロジェクトの終わりに近づけば近づくほど、 プロジェクトに参加するメンバーが増えるため、その狭間をどのように埋めていくか?を プロデューサー・プロジェクトマネージャーが、プロジェクト進行を俯瞰的に捉えながら 意識していかなくてはなりません。

「ファーストタスクとセカンドタスクを頭に置く」
そのために、私たちはファーストタスクとセカンドタスクという言葉で、 自分たちがやるべきことを頭の中にイメージしておくようにしています。 ファーストタスクとは建築設計者であれば建築設計の業務、 グラフィックデザイナーであればグラフィックデザイン。至極当然のタスクです。 セカンドタスクとは、自分のファーストタスクの周辺の、 誰が責任者か不明瞭になりがちな分野です。 ただもっとも大事なのはセカンドタスクをどう頭に置いておけるか?ということです。 新しいものを作るときには、今までの既存の体制とのズレが起こるのが常ですので、 そのスキマをどう埋めれるかが、プロジェクトの成功に繋がると思っています。
aida-
うまくいっている組織・チームは当たり前にできているので、 こんな小難しく書くことでもないですが(笑)。